この記事では、「涌」の読み方を分かりやすく説明していきます。
さんずいにマと用で「涌」の読み方
「涌」という漢字は訓読みでは「涌(わ)く」と読み、音読みでは「ユウ」や「ヨウ」、「ユ」と読みます。
「涌」の意味や解説
「涌」には「わく」や「水がわき出る」、「盛んに盛んにおこる」という意味が含まれています。
「涌」は流れる水の象形である「さんずい」に筒形の柄のついた鐘の象形を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
ちなみに、「湧」は「涌」の異体字になります。
「涌(わ)く」は「水などが地面から噴き出る」、「涙や汗が出る」、「虫などが一時的に発生する」、「ある感情や考えが生じる」、「物事が次から次へと起こる」、「ある現象が突然、多く現れる」という意味を表す言葉であり、「湧く」とも表記されます。
「涌」を使った例文
・『岩から涌いた水は冷たくて美味しかった』
・『彼の生い立ちに興味が涌いた』
・『彼女の凛とした姿を見ていると勇気が涌く』
「涌」の熟語での使い方や使われ方
・『涌然』【ゆうぜん】
「涌き出る様」や「盛んに涌きおこる様」を意味する言葉です。
・『涌出』【ゆうしゅつ】
「液体が地中から涌き出ること」を意味する言葉です。
「涌」の地名での使われ方
・『下涌波町』【しもわくなみまち】
石川県金沢市に所在する地名です。
・『小涌谷』【こわくだに】
神奈川県足柄下郡箱根町に所在する地名です。
「涌」の名前での使われ方
・『金涌』【かなわく】
鳥取県や愛知県、兵庫県、東京都に見られる日本の名字です。
・『加涌』【かわく】
埼玉県や東京都に見られる日本の名字です。
まとめ
「涌」は訓読みでは「涌(わ)く」と読み、音読みでは「ユウ」や「ヨウ」、「ユ」と読む漢字であり、「湧」の異体字ということでした。