この記事では、「逞の読み方を分かりやすく説明していきます。
しんにょうに呈で「逞」の読み方
しんにょうに呈で「逞」と書く漢字の読み方は、音読みが「てい」、訓読みが「たくましい【逞しい】」、「こころよい【逞い】」です。
「逞」の意味や解説
「逞」には「たくましい」「こころよい・満足する」「ほしいままにする」という意味があります。
訓読みの読み方通りの意味が多い漢字です。
筋骨が頑丈で、力に満ち溢れた立派な様子や、意志がしっかりしていて少しのことでくじけない様子を表現しています。
成り立ちは複数の意味の漢字を組わせた象形文字で、呈の字が口と階段を、しんにょうがそれぞれ足の形を表しています。
階段には「突き出る」という意味があり、ここでは口と足が突き出ていること、つまり「自分の考えを突き出して行動を進める」という意味になり、やがて、たくましさを表す漢字となりました。
「逞」の熟語での使い方や使われ方
・『不逞』【ふてい】
勝手気ままで人のことを考えない態度や振る舞いを意味する熟語です。
あからさまに不満を表す言動に対しても用います。
この言葉を用いた熟語には「不逞の輩」というものがあり、勝手な人、ルールに従わない人といった意味を持っています。
・『逞兵』【ていへい】
たくましく強い兵隊を表す熟語です。
古典文学の太平記や、戦中に出版された戦記文学「肉弾」に用例があります。
「逞」の人名での使われ方
「逞」は人名によく使用される漢字です。
勢いがあり力強いイメージがあるため、わんぱくに育ってほしいという願いを込めて、男児の名前に多く使われています。
名前としての読み方には「とし」「ゆき」「よし」「てい」があります。
・『逞磨』【たくま】
・『逞人』【ゆきと】
・『逞良』【ていら】(女児の名前)
まとめ
しんにょうに「呈」で「逞」と書く漢字の読み方は、音読みが「てい」、訓読みが「たくましい」「こころよい」でした。
力強く頑強で、意志の強い様子や、満ち足りた様子を表す漢字で、主な熟語には「不逞」があります。
人名にもよく用いられる漢字です。