この記事では、「簾」の読み方を分かりやすく説明していきます。
竹冠に廉で「簾」の読み方
「簾」という漢字は訓読みでは「すだれ」や「す」と読み、音読みでは「レン」と読みます。
「簾」の意味や解説
「簾」には「す」や「すだれ」など竹で編んだとばりという意味が含まれています。
「簾」は竹の象形である「竹冠」に屋根の象形と並んで植えられている稲をまとめて手で掴む象形である「廉」を組み合わせ、「すだれ」という意味を表す会意兼形声文字として成り立った漢字です。
「簾(す/すだれ)」とは「屋内の隔てや日よけ、目隠しなどとして用いられる、竹や葦などを細かく割り、横に並べて、糸で編み連ねたもの」、「海苔巻きやせいろうなどの底に用いる簀(す)」という意味を含める言葉です。
「簾」の熟語での使い方や使われ方
・『暖簾』【のれん】
「商家において、屋号や店名などを書いて、店の出入り口や軒先に掛けておく布」や「店の格式、信用」などを意味する言葉です。
・『前簾』【まえすだれ】
「牛車などの前面に掛ける簾」を意味する言葉です。
・『簾内』【れんない】
「簾の内」や「みす(目の細かい簾)の中」を意味する言葉です。
「簾」の地名での使われ方
・『大簾』【おおみす】
京都府船井郡京丹波町に所在する地名です。
・『大塔町簾』【おおとうちょうすだれ】
奈良県五條市に所在する地名です。
・『大沢町簾』【おおぞうちょうすだれ】
兵庫県神戸市北区に所在する地名です。
「簾」の名前での使われ方
・『有簾』【ありかど】
宮崎県に見られる日本の名字です。
・『簾坂』【すだれさか/すざか】
京都府や山口県に見られる日本の名字です。
・『簾編』【すあみ】
兵庫県に見られる日本の名字です。
まとめ
「簾」は訓読みでは「すだれ」や「す」と読み、音読みでは「レン」と読む漢字でした。