この記事では、「静寂」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「静寂」の正しい読み方は「しじま」と「せいじゃく」どちら
「静寂」には2つの読み方があります。
1つ目は「しじま」で、熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の語(熟字)に、言葉本来の意味をあてはめて、普段使わない読み方をする文法です。
2つ目は「せいじゃく」で、音読みになります。
音読みとは、漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方です。
正しい読み方の結論
「静寂」は「しじま」「せいじゃく」どちらも正しい読み方です。
ただし、読み方により若干意味が違ってきます。
「静寂」の意味
「静寂」の読み方による意味の違いは以下の通りです。
「しじま」と読む場合、「静まりかえって、物音一つしないこと」「口を閉じて黙りこくっていること」という意味です。
「しじま」の語源は「しじまる」という大和言葉で、「唇を引き締めて固く閉じている」という意味です。
「しじまる」から「しじま」に変化して、更に「縮まる(ちぢまる)」に派生したと言われています。
意味も、「唇を固く締める」から「無言の状態」「静かな状態」になりました。
「せいじゃくと読む場合、「周囲が静かでひっそりとしていること」という意味です。
「しじま」が「物音を立てずに静かな様子」という意味で、「せいじゃく」は「周囲の雰囲気が静かな様子」という意味になります。
「静寂」の言葉の使い方や使われ方
「静寂」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『夜の静寂(しじま)に物思いにふける』
・『雪が降る夜は静寂(せいじゃく)だ』
・『平日の静寂(せいじゃく)な境内で一人願い事をする』
まとめ
今回は「静寂」の読み方について紹介しました。
「静寂」は「しじま」も「せいじゃく」も正しい読み方で、読み方により使い方が変わってきます。
正しく使える様に覚えておきましょう。