「上善如水」の読み方とは?間違いやすい読み方まで解釈

「上善如水」の読み方とは? 読み方

皆さんは、「上善如水」という四字熟語を知っていますか。

日本酒の名前に使われている言葉なので、そちらで目にした人もいるでしょう。

この記事では、「上善如水」の読み方を分かりやすく説明していきます。

「上善如水」の正しい読み方は「じょうぜんみずのごとし」

「上善如水」とは、流れる水のように自己主張を控え、おごらず低姿勢で生きていくのが良いという教えです。

流れる水は存在を強調する事なく、各箇所の大地を潤しながら移動します。

その姿勢を人間も見習って生きる様に意味が込められた言葉です。

「上善如水」の間違った読み方や間違いやすい読み方

「じょうぜんにょすい」と読んでしまいそうな「上善如水」ですが、その読み方は違います。

「水の如し」と逆に読むのがポイントです。

「上善如水」について説明

この言葉は、紀元前の中国の哲学者である老子が教えとして残した言葉です。

老子は、人間が人為的な欲や他の人を出し抜く向上心等に囚われず、自然のままある姿を望ましいとしました。

そこで、水の様に主張せず、周りに恵みを与えながら目立たず生きる事を勧めていたそうです。

「上善如水」の言葉の由来

水は柔らかく、環境によって形を変えるしなやかさがあり、争わず生きる姿勢への発見があります。

また、自ら下の方に落ち流れる事が謙虚で潔い姿勢に見える事から、この言葉が生まれました。

ちなみに、1990年に生まれた日本酒「上善如水」の名前の由来は、水の様にあらゆる食べ物と調和するまろやかなお酒をイメージしたとの事です。

まとめ

人は周りと比較されながら日々を暮らしていきますが、目立たず争わずと思っても、ショックを受ければ怒りをぶつけます。

それでも思いとどまり、低姿勢で生きるのは忍耐のいる事でしょう。

老子は、争わず協調しながら生きる事を水になぞらえて表し、「上善如水」とは老子の鋭い観察眼から生まれた言葉です。

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