この記事では、「野放図」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「野放図」の正しい読み方
「野放図」の正しい読み方は「のほうず」です。
「の」は訓読み、「ほう・ず」は音読みで、「訓音読み」、または「湯桶読み(ゆとうよみ)」と言います。
「ゆ」は訓読み、「とう」は音読みであるからです。
「野放図」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「野放図」は「やほうず」「のばなしず」などと間違って読まれることがあります。
「野放図」について説明
「野放図」の意味は以下の通りです。
1つ目は、「決まりや習慣にとらわれず、自由気ままである様子」という意味です。
2つ目は、「身勝手で図々しい振る舞いをすること」という意味です。
3つ目は「際限がなく、しまらない様子」という意味です。
「野放図」は名詞・形容動詞として「野放図だ・である」「野放図な性格」「野放図な態度」などと使われます。
似た意味の言葉に「傍若無人(ぼうじゃくぶじん)」がありますが、こちらは「まるで周りに人がいないかの様に横柄な態度を取ること」という意味です。
「野放図」の様に「際限がない」という意味はありません。
「野放図」の言葉の由来
「野放図」は漢字の意味から成り立つ熟語で、語源には以下の2つがあります。
1つ目は「野方図」とも書くことから、「野」は「野原」「自然のままの」から転じて「いやしく荒々しい」という意味、「方図」は「限度」「際限」という意味、「野方図」で「際限なく荒々しい」という意味が変化したという説です。
2つ目は「野風俗(のふうぞう・のふず)」という言葉が変化したものという説で、「風俗」は「風習」「習慣」という意味、「野風俗」で「卑しい習慣」という意味が変化したという説です。
まとめ
今回は「野放図」の読み方について紹介しました。
間違った読み方の例や、言葉の意味などを理解して、正しく読める様に覚えておきましょう。