この記事では、「蚕」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「蚕」の正しい読み方は「さん」と「かいこ」
「蚕」は、音読みでは「さん」、訓読みでは「かいこ」もしくは「こ」と読みます。
「蚕」は「カイコガの幼虫」のことを指す漢字です。
「蚕」は孵化したばかりの頃は黒くて小さい形をしていますが、その後体長7cm程度の白い芋虫に成長します。
サナギになる際に繭を作り、その繭から生糸がとれます。
「蚕」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「蚕」の間違えやすい読み方は「そら」です。
「蚕豆」と書いて「そらまめ」と読む場合がありますが、「蚕」自体の読み方に「そら」は含まれていません。
また、「蚕」と同じ部首を使った「蛍(ほたる)」や「蛮(ばん)」などとも取り違えて読まないよう注意が必要です。
「蚕」を使った熟語
「蚕」を使った熟語の一例を紹介します。
「蚕糸」
「蚕糸」は「さんし」と読む言葉で、「蚕が作った繭からとれる糸」のことを指します。
天然の繊維でもあり、英語では「シルク」と呼ばれます。
また、蚕からとれる生糸を作って販売する産業を「蚕糸業」と言います。
「養蚕」
「ようさん」と読む「養蚕」は「桑で蚕を飼い育てて繭をとること」という意味があり、「蚕飼(こがい)」と呼ばれることもあります。
蚕糸業の中では「繭の生産部門」に該当します。
「蚕棚」
「蚕棚」は「かいこだな」と読む言葉で、蚕を飼う際に使う「平たい蚕籠をのせる棚」のことを指します。
また、「何層かに重ねて作った寝台」という意味も持ち合わせています。
まとめ
「蚕」の正しい読み方は「さん」と「かいこ」になります。
「蚕豆」から「そら」と読んだり、同じ部首を使った漢字と読み間違えたりしないように注意しましょう。
「蚕」の正しい読み方を学んで、漢字に関する知識をさらに深めてください。