この記事では、「回旋枝」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「回旋枝」の正しい読み方は「かいせんし」
「回旋枝」は「かいせんし」と読みます。
これは、それぞれの漢字を音読みで「回(カイ)」「旋(セン)」「枝(シ)」と読んで組み合わせた用語となっています。
「回旋枝」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「回旋枝」の読み方で間違えやすいのは「枝」です。
「枝」は訓読みで「えだ」と読めるため、この用語を知らなければ「かいせんえだ」と読み間違える可能性があります。
「回旋枝」のように体の部位を表す医学用語は基本的に音読みを用いるため、漢字のどれかを訓読みで読むと間違いになってしまいます。
「回旋枝」について説明
「回旋枝」は心臓の表面に分布する血管の名称です。
大動脈から分岐する「冠動脈(冠状動脈)」は心臓に巻き付くように分布し、心臓や心臓の周りの筋肉に酸素や栄養を送る役割を担っています。
その冠動脈は左右に分岐しており、右側の冠動脈は「右冠状動脈」と呼ばれます。
また、左側に分岐した冠動脈はさらに「回旋枝(または左回旋枝)」と「左前下行枝」の2本に分岐しています。
「右冠状動脈」は心臓の左室下壁を、「回旋枝」は左室の後ろ側を、「左前下行枝」は左室の前側に分布しています。
つまり冠動脈は3つに分岐して心臓の表面を覆っていることになります。
これらの太い血管からはさらに細い血管が分岐して、心臓の表面を網目状に張り巡っています。
なお、「回旋」には「回りながら進んでいく、ぐるぐると巻き付くようにのびていく」という意味があります。
まとめ
「回旋枝」は心臓の表面に分布する冠動脈のひとつで「かいせんし」と読みます。
「枝」を訓読みで「えだ」と読まないよう気を付けましょう。