この記事では、「巻耳」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「巻耳」の正しい読み方は「おなもみ」
「巻耳」は「おなもみ」と読むのが正しい言葉です。
「おなもみ」という読み方は、二字以上の漢字を組み合わせた熟字に訓読みをあてる「熟字訓」に該当します。
「巻耳」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「巻耳」の間違いやすい読み方「まきみみ」といえるでしょう。
「巻」は「まき」と読み、「耳」は「みみ」と読む機会が多いことから思わず上記のように読んでしまいそうになりますが、前述したように「巻耳」は熟字訓にあたるため、「巻」と「耳」それぞれの読み方で読むのは誤りとなります。
「巻耳」について説明
「巻耳」はキク科の多年草のひとつです。
果実にかぎ状のトゲがあるのが特徴で、果実が衣服などに付着することから「くっつき虫」や「ひっつき虫」などと呼ばれることもあります。
「おなもみ」の名前は、「くっつく」という意味の「なずむ」が「なもみ」に変化したことが由来と考えられています。
「巻耳」の草丈は1m程度、葉は丸みを帯びた三角形のような形状で、8〜10月頃に黄緑色の花を咲かせます。
また、果実は「蒼耳子」という名前で漢方薬に用いられ、鎮痛剤や風邪薬などに使用されています。
なお、近年は外来種が多くなった影響で数が減少し、2007年には絶滅する恐れがある野生生物種としてレッドリストに指定されました。
まとめ
「巻耳」の正しい読み方は「おなもみ」になります。
「まきみみ」とは読まないよう注意が必要です。
「巻耳」が「くっつき虫」の愛称で親しまれた植物であることや、現在は絶滅の危機にあることについても覚えておきましょう。
ぜひ難読漢字の読み方を理解する参考にしてください。