この記事では、「兼」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「兼」の正しい読み方は「けん」や「か(ねる)」
「兼」は音読みで「けん」、訓読みで「か(ねる)」もしくは「あわ(せる)」と読むのが正しい漢字です。
「兼」には、「二つ以上のものをあわせ持つ」や「かねて」「あらかじめ」といった意味が含まれています。
「兼」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「兼」の間違いやすい読み方は「れん」です。
「兼」と形がよく似た「廉」という漢字が「れん」と読みますが、両者を取り違えないよう注意することが必要です。
また、「兼」が使われている「謙」や「嫌」といった漢字は音読みが「兼」と同じ「けん」になりますが、訓読みはそれぞれ異なるため混同しないよう気をつけましょう。
「兼」を使った熟語
つづいて、「兼」を用いた熟語を紹介します。
「兼業」
「兼業」は「けんぎょう」と読む熟語で、「本業以外の仕事」もしくは「本業以外に仕事をかけ持つこと」を意味します。
「会社勤めとカフェの営業を兼業する」や「兼業農家」などのように使用します。
「兼用」
「けんよう」と読む「兼用」は、「ひとつの物を複数の用途で使用すること」または「ひとつの物を複数人で共用すること」を意味する言葉です。
「ソファ兼用ベッド」や「車を夫と兼用する」のように用いられます。
「兼任」
「兼任」は「けんにん」と読む言葉で、「一人の人物が複数の職務を兼務すること」を意味します。
「首相が財務相を兼任する」や「A選手が選手兼任監督となる」のような使用例があります。
まとめ
「兼」の正しい読み方は「けん」や「か(ねる)」などです。
形が似ている「廉」や、音読みが同じの「謙」「嫌」と混同しないよう注意が必要です。
「兼」が取り入れられた熟語も把握しておきましょう。
ぜひ漢字の読み方を理解する参考にしてください。