この記事では、「後産」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「後産」の正しい読み方
「後産」の正しい読み方は「あとざん・のちざん・こうざん」です。
「あとざん・のちざん」は訓音読みです。
訓読みと音読みが組み合わさった読み方で、「湯桶読み(ゆとうよみ)」とも言います。
「ゆ」は訓読み、「とう」は音読みであるからです。
「こうざん」は音読みになります。
音読みとは、漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方です。
「産」の音読みは「さん」ですが、「ざん」と読むのは連濁(れんだく)です。
連濁とは、2つ以上の語が組み合わさる時に、読み易くする為に後に付く語を清音から濁音に変化させる文法です。
「後産」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「後産」は「ごさん」と間違って読まれることがあります。
「後産」について説明
「後産」とは、「胎児が産み出されたあと、胎盤や卵膜などが排出されること」という意味です。
出産の時には、赤ちゃんだけではなく、赤ちゃんと母胎とをつないでいたへそのおと一緒に、胎盤や、胎児を覆っていた卵膜など、母胎に残っていたものも排出されます。
「後産」は出血を伴いますが、胎盤が排出されると子宮の筋肉が収縮して、しばらくすると出血は止まることがほとんどです。
ただし、中には体調に異常をきたすこともあるので、安静が必要です。
「後産」の言葉の由来
「後産」は漢字の意味から成り立つ語です。
「後」は「空間的・時間的に遅いこと」という意味、「産」は「子をうむ」「物を作り出す」という意味、「後産」で「胎児が出て来てから遅れて排出されること」になります。
分娩直後に子宮の収縮が起きて、再び軽い陣痛が起きることもあるために言われる様になりました。
まとめ
今回は「後産」の読み方について紹介しました。
間違った読み方の例や、言葉の意味などを理解して、正しく読める様に覚えておきましょう。