この記事では、「雪庇」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「雪庇」の正しい読み方は「ゆきっぺ」と「せっぴ」どちら
「雪庇」の正しい読み方を考えるために、最初に「雪庇」の熟語を構成する個別の漢字の読みを確認します。
「雪」の音読みは「セツ」で、訓読みは「ゆき」です。
また、「庇」の音読みは「ヒ」で、訓読みは「かば(う)・ひさし」です。
従って、ここから音読み+音読みで二つの漢字を繋げれば、「せつひ」と読むことは出来ますが「せっぴ」とは少し違っています。
また「ゆきっぺ」とは東北地方の方言のような発音の言葉ですが、個別の漢字の読みからは、全く読めそうに思えません。
さて「雪庇」の正しい読み方は「ゆきっぺ」と「せっぴ」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論としては、「雪庇」の正しい読み方は、「せっぴ」で、「ゆきっぺ」との読みは、間違いです。
また、「雪庇」は「ゆきびさし」と読まれることもあり、この読みも正しいと言えます。
先に、音読みを重ねると「せつひ」と読めろものの、「せっぴ」とは読みの違いがあるとの疑問を示しました。
実は「せっぴ」は「せつひ」が発音しにくいことから、「つ」を「っ」と詰まった読みに変化させる「促音化」と、ハ行をパ行の読みに変化させる「半濁音化」の二つの変化によって、読み方が変化したものなのです。
また「ゆきっぺ」と間違えた読み方をすることがあるなら、「庇」の漢字が、「屁(へ)」の漢字と少し似ていることが、その理由と思われます。
「雪庇」の意味
「雪庇」とは、「雪が積もってひさしのように突き出たもの」を意味する言葉です。
「雪庇」の言葉の使い方や使われ方
・『雪庇の張り出した屋根の下を通るのは、落雪の恐れがあり、非常危険です』
・『雪庇は山の稜線の風下側に出来ることもあり、冬山ではこれも要注意ポイントです』
まとめ
「雪庇」の正しい読み方は、「せっぴ」で、「ゆきっぺ」との読みは、間違いです。
また、この「雪庇」とは、「雪が積もってひさしのように突き出たもの」を意味する言葉です。