この記事では、「数多」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「数多」の正しい読み方は「いくた」と「あまた」どちら
「数多」には2つの読み方があります。
1つ目は「あまた」で、熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の漢字(熟字)に、本来の意味をあてはめて普段使わない読み方をする文法です。
2つ目は「すうた」で、音読みになります。
音読みとは、漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方です。
「いくた」は「幾多」と書き、全く違う言葉です。
正しい読み方の結論
「数多」の正しい読み方は「あまた」「すうた」の2つで、読み方により多少意味が違ってきます。
「いくた」とは読みません。
「数多」の意味
「数多」の読み方による意味の違いは以下の通りです。
「あまた」と読む場合、「数量の多い様子」「程度のはなはだしい様子」という意味です。
「あまた」の「あま」は「余る(あまる)」「遍く(あまねく)」と同じ語幹で、「物が豊富に行き渡る」という意味、「た」は「方向性・傾向を表す接尾辞」という意味です。
数量を表す場合、最初は5~6個程度でしたが、次第に数えきれないほどの数量を表す言葉として使われる様になりました。
「数多」の言葉の使い方や使われ方
「数多」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『彼は引く手数多(あまた)のセールスマンだ』
・『展示会に数多(あまた)の企業が出展している』
・『自分の子供が他の数多(すうた)の子供に紛れて見えない』
まとめ
今回は「数多」の読み方について紹介しました。
「数多」の正しい読み方は「あまた」「すうた」の2つで、「いくた」とは読みません。
正しく読める様に覚えておきましょう。