この記事では、「破落戸」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「破落戸」の正しい読み方は「ごろつき」と「ならずもの」どちら
「破落戸」には2つの読み方があります。
1つ目は「ごろつき」で、熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の漢字(熟字)に、本来の意味をあてはめて普段使わない読み方をする文法です。
2つ目は「ならずもの」で、こちらも熟字訓になります。
正しい読み方の結論
「破落戸」の正しい読み方は「ごろつき」「ならずもの」の2つで、読み方により多少意味が違ってきます。
「破落戸」の意味
「破落戸」の読み方による意味の違いは以下の通りです。
「ごろつき」と読む場合、「住所・職業が一定しておらず、あちこちをうろついて、人に迷惑をかける者」という意味で、他人の弱味につけこんでゆすりや嫌がらせなどをする悪者のことです。
「ごろ」は「ごろごろ転がること」という意味、「つく」は「うろつく」と同じ接尾語です。
江戸時代に使われ始め、最初は住所や仕事が定まらず、人の家に転がり込む者を見下す言葉でしたが、次第に悪さする者を指す様になりました。
「ならずもの」と読む場合、「定職に就かず、乱暴で悪さをする者」「生計が思うようにならない者」という意味です。
「ならず」は「成る」に打消しの助動詞「ず」が付いて「どうにも成らず」から「手に負えない」という意味で使われる様になりました。
「破落戸」の言葉の使い方や使われ方
「破落戸」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『繁華街に破落戸(ごろつき)がたむろしている』
・『反社と言ってもただの破落戸(ごろつき)である』
・『彼は元暴走族で破落戸(ならずもの)だった』
まとめ
今回は「破落戸」の読み方について紹介しました。
「破落戸」の正しい読み方は「ごろつき」「ならずもの」の2つで、読み方により使い方が変わってきます。
正しく読める様に覚えておきましょう。