この記事では、「蜃気楼」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「蜃気楼」の正しい読み方は「しんきろう」と「しんきおう」どちら
「蜃気楼」には2つの読み方があります。
1つ目は「しんきろう」で、音読みになります。
音読みとは、漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方です。
2つ目は「かいやぐら」で、熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の漢字(熟字)に、本来の意味をあてはめて普段使わない読み方をする文法です。
「楼」の音読みは「ろう」、訓読みは「たかどの・やぐら」で、「おう」とは読みません。
「桜」とは違う語です。
正しい読み方の結論
「蜃気楼」の正しい読み方は「しんきろう」「かいやぐら」の2つで、意味は同じです。
「しんきおう」とは読みません。
「蜃気楼」の意味
「蜃気楼」とは、「大気層に温度差がある時に、密度の違う大気の中で光が異常屈折を起こし、そこに見えないはずの物体を映し出してしまう現象」のことで、海上や砂漠などで良く見られます。
「蜃気楼」の「蜃」は「大ハマグリ・竜」、「気」は「息」、「楼」は「高い建物」という意味です。
昔中国では、その自然現象が大ハマグリ、または竜が空中に息を吐いて描いた楼閣であると考えられていたことにより使われる様になりました。
「ハマグリ=貝」であることから「かいやぐら」という読み方も作られたのです。
「蜃気楼」の言葉の使い方や使われ方
「蜃気楼」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『遠くの海上に蜃気楼(しんきろう)が見える』
・『砂漠に湖の蜃気楼(しんきろう)が浮かぶ』
・『漁師は蜃気楼(かいやぐら)を見慣れている』
まとめ
今回は「蜃気楼」の読み方について紹介しました。
「蜃気楼」の正しい読み方は「しんきろう」「かいやぐら」の2つで、「しんきおう」とは読みません。
正しく読める様に覚えておきましょう。