苦労話やつ辛い出来事などの感想として「不憫」という言葉が使われます。
この言葉はどのような意味で何という読み方で読めばいいのでしょうか。
今回は、「不憫」の正しい読み方と意味について解説します。
「不憫」の正しい読み方は「ふもん」と「ふびん」どちら
「不憫」という言葉の読み方として考えられるのが「ふもん」と「ふびん」の2つです。
「ふもん」と「ふびん」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「不憫」の正しい読み方は「ふびん」です。
「不憫」には「不作」【ふさく】「不問」【ふもん】など「ふ」と読みます。
「憫」は「憫然」【びんぜん】「憐憫」【憐憫】など「びん」と読むほか、「憫れむ」【あわれむ】「憫える」【うれえる】とも読みます。
漢字の読み方を組み合わせた「ふびん」が「不憫」の正しい読み方です。
「憫」の中には「文」【もん】が含まれていますが「憫」に「もん」という読み方はなく「ふもん」と読むのは間違いです。
「不憫」の意味
「不憫」とは、「かわいそうに思うこと」を意味する言葉です。
相手の境遇や状況に対してあわれに思いかわいそうな気持ちになることを表します。
一般的には自分より下の者に対して使う表現であり目上の人に対してはあまり使われません。
相手に対して心を寄せて同情的な気持ちにはなっていますが具体的に何かするわけではなく、かわいそうな気持ちになっていることのみを表す言葉です。
「不憫」の言葉の使い方や使われ方
・『小さい頃から苦労していて不憫でならない』
・『不憫に思うができることは何もない』
・『子供には不憫な思いをさせている』
まとめ
「不憫」は「ふもん」ではなく「ふびん」が正しい読み方です。
やや古い言い回しですが今でも使われているので正しい読み方を覚えておきましょう。