「趣向」という言葉は「趣向を凝らす」の形で広く使われていますが、どう読むのが正しい読み方でどういった意味で使えばいいのでしょうか。
今回は、「趣向」の正しい読み方と意味について解説します。
「趣向」の正しい読み方は「しこう」と「しゅこう」どちら
「趣向」という言葉の読み方として考えられるのが「しこう」と「しゅこう」です。
「しこう」と「しゅこう」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「趣向」の正しい読み方は「しゅこう」です。
「趣」には「趣味」【しゅみ】「野趣」【やしゅ】など「しゅ」と読みます。
「向」は「向上」【こうじょう】「方向」【ほうこう】など「こう」と読みます。
漢字の読み方から導かれる「しゅこう」が「趣向」の正しい読み方です。
「趣」には「しゅ」のほかに「おもむき」という読み方もありますが「し」とは読みません。
「しこう」は「趣向」ではなく「志向」という別の言葉の読み方です。
「趣向」の意味
「趣向」とは、「面白みが出るような考え」を意味する言葉です。
「趣向」は「おもむきの方向性」を表します。
物事に見出される味わいや面白みのことを「趣」【おもむき】といいます。
「趣向」は趣をどのように演出するかを表す言葉であり、物事の中から風情や価値を見出すセンスを指す言葉です。
ありふれた方法ではなく独自の工夫やアイデアを用いて目新しさを出すことを「趣向を凝らす」といいます。
「趣向」の言葉の使い方や使われ方
・『変わった趣向だがとても楽しい』
・『趣向を凝らした料理に舌鼓を打つ』
・『今まで体験したことがない趣向だ』
まとめ
「趣向」は「しこう」とは読まず「しゅこう」と読みます。
色々な場面で使う表現なので覚えておきましょう。