この記事では、「度し難い」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「度し難い」の正しい読み方は「たしがたい」と「どしがたい」どちら
「度し難い」は「どしがたい」と読みます。
「度」と「し難い」が組み合わさった言葉で、「度」は音読み、「し難い」は訓読みです。
音読みとは、漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方で、訓読みとは、漢字に日本語の意味をあてはめた読み方です。
「難」の訓読みは「かた(い)・むずか(しい)・にく(い)」ですが、「がたい」と読むのは連濁(れんだく)になります。
連濁とは、2つ以上の語が組み合わさる時に、読み易くする為に後に付く語を清音から濁音に変化させる文法です。
「たしがたい」という読み方はありません。
正しい読み方の結論
「度し難い」の正しい読み方は「どしがたい」です。
「たしがたい」とは読みません。
「度し難い」の意味
「度し難い」の意味は「救いようがないこと」「道理を説いて聞かせても理解できないこと」です。
「度」の語源は「済度(さいど)」で、「御仏が迷える人を救い、彼岸に導く」という意味です。
元は「済度し難い」として使われていましたが、「済」を省略して使う様になりました。
「難い」は「動詞の連用形に付き、その動作の実現が困難であることを表す接尾辞」です。
ここから、「迷っている人に悟りの言葉を述べても救えないこと」という意味になり、更に転じて「道理を説いても分らせようがない」「救いようがない」という意味で使われています。
「度し難い」の言葉の使い方や使われ方
「度し難い」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『何度注意しても遅刻してくる度し難い後輩だ』
・『ここまでミスが多いととても度し難い』
・『彼女の天然さはもはや度し難い』
まとめ
今回は「度し難い」の読み方について紹介しました。
「度し難い」の正しい読み方は「どしがたい」で、「たしがたい」とは読みません。
正しく読める様に覚えておきましょう。