「把握」という言葉は全容や事態など大きな物事に対して用いる表現ですが、何を意味しどう読むのが正しい言葉なのでしょうか。
今回は、「把握」の正しい読み方と意味について解説します。
「把握」の正しい読み方は「はあく」と「わあく」どちら
「把握」という言葉の読み方としては「はあく」と「わあく」の2つが候補になります。
「はあく」と「わあく」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「把握」の正しい読み方は「はあく」です。
「把」には「把捉」【はそく】「銃把」【じゅうは】など「は」という読み方と、「一把」【いちわ】「五把」【ごわ】など「わ」という読み方があります。
「握」は「握手」【あくしゅ】「掌握」【しょうあく】など「あく」と読みます。
漢字の読み方を組み合わせてできる「はあく」と「わあく」のうち「把握」の正しい読み方は「はあく」です。
「把握」には読み方がひとつしかなく「わあく」など他の読み方は全て誤りです。
「把握」の意味
「把握」とは、「全てを理解すること」を意味する言葉です。
「把」には複数のものをひとまとめにして束にするという意味があり、「握」には手のひらと指でしっかりにぎるという意味があります。
本来は複数のものを握り込んでたばにする様子を表す言葉でしたが、多くのものを手でひとまとめにして全てをつかむ様子から転じて「物事のすべてを理解し自分のものにすること」という意味で使われています。
「把握」の言葉の使い方や使われ方
・『プロジェクトの全容を把握する』
・『事態を把握するまでにだいぶ時間がかかった』
・『責任者としてすべてを把握しておく必要がある』
まとめ
「把握」の読み方は「はあく」が正しく「わあく」は誤りです、ビジネスや政治など大きな規模で使われることが多い表現なので読み方と意味を覚えておきましょう。