「下衆」の読み方と意味とは?「げす」と「かしゅう」のどちら?正しい読み方について詳しく解釈

「下衆」の読み方と意味とは? 読み方

この記事では、「下衆」の読み方を分かりやすく説明していきます。

「下衆」の正しい読み方は「げす」と「かしゅう」どちら

「下衆」の正しい読み方を考えるために、最初に、この熟語に使われている二つの漢字の個別の読みを確認します。

「下」の漢字の音読みは「カ・ゲ」で、訓読みは「した・しも・さ(げる)・くだ(る)」です。

また、「衆」の漢字の音読みは「シュウ・シュ」で、訓読みは「おお(い)」です。

ここから、二つの漢字を音読み+音読みで繋げれば、「かしゅう」とは読めますが、「衆」には「す」の読み方がないため、「げす」とは読めそうには思えません。

さて、「下衆」の正しい読み方は「げす」「かしゅう」の、どちらなのでしょうか。

正しい読み方の結論

結論としては、「下衆」の正しい読み方は「げす」であり、「かしゅう」と読むのは間違いです。

先の漢字の個別の読みの分析からは、「げす」とは読めそうにないと記しましたが、なぜこんな読み方ができるのでしょうか。

実はこれは、漢字の個別の読み方を繋いで熟語を読む方法ではなく、熟語全体に訓読みを当てる言う「熟字訓」と呼ばれる読み方なのです。

従って、先の個別の漢字の読みの分析では、読めそうにないと思われたのです。

日本語にはこうした「熟字訓」で読む熟語が多数あります。

これも日本語の難しさの一つと言えるでしょう。

「下衆」の意味

「下衆」とは、「身分の低い人のことや、品性が卑しいこと、またそうした人のこと」を意味する言葉です。

日常的にも「下衆の勘繰り」と言った表現でしばしば使われる言葉です。

「下衆」の言葉の使い方や使われ方

・『あんな下衆い人は、国会議員になる資格などないと思います』
・『昔からの悪い友人が集まると、いつしか話は下衆い方向に流れます』
・『そういうのを、下衆の勘繰りと言うのです』

まとめ

「下衆」の正しい読み方は「げす」であり、「かしゅう」と読むのは間違いです。

また、この「下衆」とは、「身分の低い人のことや、品性が卑しいこと、またそうした人のこと」を意味する言葉です。

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