物事に対する興味や関心に関連する言葉として「他人事」という表現があります。
この言葉は何を表していてどう読めばいいのでしょうか。
今回は、「他人事」の正しい読み方と意味について解説します。
「他人事」の正しい読み方は「たにんごと」と「ひとごと」どちら
「他人事」という言葉の読み方として「たにんごと」と「ひとごと」の2つが候補になります。
「たにんごと」と「ひとごと」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「他人事」の正しい読み方は「ひとごと」です。
辞書に掲載されている正しい読み方は「ひとごと」でNHKでも基本的に「他人事」は「ひとごと」と読んでいますが、
NHK が2021年に実施した「日本語のゆれに関する調査」によると「他人事」を「たにんごと」と読むと回答した人は全体の3分の2程度を占めており誤った読み方であるはずの「たにんごと」が正しい読み方である「ひとごと」を上回るという結果になっています。
現在ところ「たにんごと」は慣用的な読み方としては使われていますが、使う人の多さを考えると近い将来正しい読み方として認められる可能性が濃厚です。
「他人事」の意味
「他人事」とは、「自分とは関わりのないこと」という意味を持つ言葉です。
物事に対して自分の事であるとはとらえず関係ない他人の出来事であると距離を置く考えを指します。
自分に関係ないことなので思い入れや熱意は低く、積極的に関わりを持とうとは考えません。
「他人事」の言葉の使い方や使われ方
・『他人事なのでやる気がでない』
・『他人事だと思っていい加減に扱われている』
・『他人事とはいえとても心配だ』
まとめ
「他人事」は「たにんごと」のほうが使う人が多いにもかかわらず間違っている読み方で、少数派である「ひとごと」が正しい読み方です。
改まった場面以外ではどちらも使われていますが、どちらが本来の正しい読み方なのかは知っておきましょう。