この記事では、「俄然」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「俄然」の正しい読み方は「あぜん」と「がぜん」どちら
「俄然」は「がぜん」と読み、音読みになります。
音読みとは、漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方です。
「俄」の音読みは「が」のみ、訓読みは「にわ(か)・にわか」で、「あぜん」とは読みません。
因みに訓読みとは、漢字に日本語の意味をあてはめた読み方です。
正しい読み方の結論
「俄然」の正しい読み方は「がぜん」です。
「あぜん」とは読みません。
「俄然」の意味
「俄然」の意味は「いきなりである様子」「突然ある状態が生じる様子」「急に状況が変わる様子」です。
本来は「急に」という意味ですが、現在では「とても~である」「断然~である」という意味で使うことも増えています。
「俄然」は大正から昭和にかけて活躍した弁士・漫談士、徳川夢声(とくがわむせい)が作った造語です。
元々「にわかに」「急に」「出し抜けに」という意味で使われていた言葉が流行して定着したのです。
2000年代になると、若者を中心に「とても」「断然」という意味で使われる様になりました。
これは、「俄然やる気が出た」と聞いた場合、「突然」「断然」のどちらの意味にも解釈できるからです。
「俄然」の言葉の使い方や使われ方
「俄然」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『手当をはずむと聞いて俄然やる気が出る』
・『相手が強豪チームと聞いて俄然燃える』
・『コロナ禍により勤務形態が俄然として変わった』
まとめ
今回は「俄然」の読み方について紹介しました。
「俄然」の正しい読み方は「がぜん」で、「あぜん」とは読みません。
正しく読める様に覚えておきましょう。