「全巻」は本や映像ソフトなどに関連して使う言葉です。
どう読むのが正しくて何を意味する言葉なのでしょうか。
今回は、「全巻」の正しい読み方と意味について解説します。
「全巻」の正しい読み方は「ぜんかん」と「ぜんまき」どちら
「全巻」という言葉の読み方として「ぜんかん」と「ぜんまき」が思い浮かびます。
「ぜんかん」と「ぜんまき」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「全巻」の正しい読み方は「ぜんかん」です。
「全」は「全体」【ぜんたい】「万全」【ばんぜん】など「ぜん」と読みます。
「巻」は「巻頭」【かんとう】「巻末」【かんまつ】など「かん」と読むほか、「巻物」【まきもの】「伊達巻」【だてまき】など「まき」とも読みます。
漢字の読み方を組み合わせてできる「ぜんかん」と「ぜんまき」の2つのうち「全巻」の正しい読み方は「ぜんかん」です。
「全巻」の意味
「全巻」とは、「いくつかに分かれて発行される書物のすべて」を指す言葉です。
ひとつの内容をいくつかに分けて書物にする場合、分けられたそれぞれを「巻」といいます。
いくつかに分けられた巻のすべてを指す言葉が「全巻」です。
ひとつの内容を10分割した書物の場合は1巻から10巻までの全てを指して「全巻」と表現します。
一般的には初めから終わりまでの完結した内容全てを指して「全巻」と表現するので、まだ途中で発行されていない残りの部分があるものについては「全巻」という表現を使いません。
発行済の巻すべてを指す場合は「既刊」という言葉を使います。
基本的には書物に対して使いますが映画フィルムを1巻と数えることの名残でビデオや DVD などの映像ソフトに対しても「全巻」という表現が使われます。
「全巻」の言葉の使い方や使われ方
・『漫画を全巻購入する』
・『全巻並べられる本棚を見つけた』
・『全巻で200冊を超える超大作』
まとめ
「全巻」の読み方は「ぜんかん」で「ぜんまき」と読むのは間違った読み方です。
日常的に使う言葉なので正しい読み方と意味を知っておきましょう。