「八州」は何と読むのでしょうか。
この記事では、「八州」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「八州」の正しい読み方は「はっしゅう」「やしま」
「八州」の正しい読み方は「はっしゅう」「やしま」です。
「八」には「八角」【はっかく】「八方」【はっぽう】など「はっ」という読み方があります。
「州」は「州兵」【しゅうへい】「九州」【きゅうしゅう】など「しゅう」と読みます。
漢字の読み方を組み合わせてできる「はっしゅう」と「やしま」が「八州」の正しい読み方です。
「八州」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「八州」のよくある間違った読み方として挙がるのが「はちしゅう」「はっす」です。
「八」には「八月」【はちがつ】「八番」【はちばん】など「はち」という読み方があり「州」は「砂州」【さす】「中州」【なかす】など「す」とも読みます。
どちらも「八州」の正しい読み方ではありません。
「八州」について説明
「八州」を「はっしゅう」と読む場合の意味は、「関東地方にある八国の総称」です。
江戸時代まで関東地方に置かれていた武蔵、安房、上総、下総、常陸、上野、下野の八国を指します。
関東近郊の国々は幕府が直轄支配する天領でしたが旗本や御家人の領地として分け与えられていました。
それぞれの領地が独自に支配権を主張していたため取り締まりが難しく不安定な状態でした。
幕府は治安回復を目的に八国での捜査権や逮捕権を持つ広域捜査官として「関東取締出役」を設置します。
関東取締出役は俗に「八州廻り」と呼ばれ切り捨て御免だったことから大変に恐れられていました。
「八州」は八州廻りの通称でもあります。
「やしま」と読む場合は「神話における日本国の呼称」です。
「八州」の言葉の由来
「八つの州」に由来します。
まとめ
「八州」は読み方によって意味が変化するのであわせて覚えておきましょう。