この記事では、「出奔」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「出奔」の正しい読み方は「しゅっぽん」と「しゅっぺい」どちら
出奔の漢字を目にした人の中には、しゅっぺいという読み方をする人もいたりするものです。
確かに最初の漢字である出は、しゅつという読みがあるので、しゅっと読む事はまだ理解出来ます。
所が2文字目の奔には、ぺいという読みは勿論、それに近い読み方もありません。
そのため出奔は、しゅっぺいと読む事すら出来ず、この様に読んでしまうのは誤りです。
出奔は、しゅっぺいではなく、しゅっぽんと読むのが正しい読み方となっています。
正しい読み方の結論
出奔は、しゅっぽんと読むべき言葉です。
ただし出の漢字は、しゅつと読むものの、しゅっという読みは存在しません。
これは日本語の促音化と呼ばれる現象によるもので、2つの語が結び付いて1つの語になる際に、後ろの語頭の前に付いた、つの読みが、促音の、っに変化する事があります。
更に後ろの奔の漢字も、ほんという読みはありますが、ぽんとは読みません。
こちらは半濁音化と呼ばれる現象であり、2つの語が結び付いて1つの語になる際には、発音し易くするために後ろの語頭のハ行の読みが、パ行という半濁音に変化する事があります。
出奔はこの様に、促音化と半濁音化により、しゅっぽんと読む事が可能です。
「出奔」の意味
出奔は、内から外にでるといった意味がある出の漢字に、走って逃げるといった意味を有する奔の漢字を付け加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から出奔は、逃げて行方をくらます事を示すのです。
「出奔」の言葉の使い方や使われ方
・『兄は私が高校生の頃に出奔したまま、行方が分かっていません』
・『うちの店の従業員が店のお金を持って出奔してしまいました』
・『お金さえあれば、直ぐにでもこの家から出奔したいです』
まとめ
出の漢字はしゅつという読みがあるので、まだしゅっと読んでしまう事は理解出来ます。
ですが奔の漢字には、ぺいやそれに近い読みはないので、出奔を、しゅっぺいと読む事は出来ません。
出奔はしゅっぺいと読まず、しゅっぽんと読むのが正解な言葉です。
そんな出奔は、逃げ出して行方をくらませる、といった意味を表現する際に用いられる言葉となっています。