この記事では、「回向」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「回向」の正しい読み方は「えこう」
「回向」は「えこう」と読むのが正しい熟語です。
「回」の字を「え」と読み、「向」を「こう」と読みます。
「回」には「回る」「巡る」「かえる」といった意味があり、「向」には「向く」「向き合う」「向き」などの意味が含まれています。
「回向」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「回向」の間違いやすい読み方は「かいこう」です。
「回」という漢字は「かい」と読む機会が多いため上記のように読んでしまいがちですが、正しくは「えこう」と読みます。
また、「向」は「む(かう)」「む(く)」とも読みますが、「回向」と書いて「えむ」などとは読まないので注意しましょう。
「回向」について説明
「回向」は仏教用語のひとつで、「自分が善行をおこなうことで修めた功徳を、他の人々に振り分けて共に悟りを得られるように助けること」を意味します。
上記の意味が転じて「故人の成仏を願って供養すること」という意味を持つようになり、現在では「読経や仏の名前を唱えることで得た功徳を故人に回し向け、故人が無事に極楽浄土へ行くためにおこなうもの」という意味合いで用いられることが多いようです。
また、仏事や法要を催すことを「回向」と呼ぶこともあります。
「回向」をおこなうタイミングとしては、「故人の命日」や「納牌もしくは納仏供養時」「彼岸」「四十九日や一周忌といった法要」などが挙げられます。
一般的には念仏や読経の後などに回向文を読むことが多く、回向文の内容は宗派によって異なります。
まとめ
「回向」の正しい読み方は「えこう」です。
「回向」には故人の供養に関する意味があり、厳かなシーンで使われる言葉なので読み間違えないよう注意しましょう。
ぜひ漢字の読み方を習得する参考にしてください。