「女御」は何と読むのでしょうか。
この記事では、「女御」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「女御」の正しい読み方は「にょうご」
「女御」の正しい読み方は「にょうご」です。
「女」には「女房」【にょうぼう】のように「にょう」という読み方があります。
「御」は「御前」【ごぜん】「御機嫌」【ごきげん】など「ご」と読みます。
漢字の読み方を組み合わせてできる「にょうご」が「女御」の正しい読み方です。
「女御」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「女御」のよくある間違った読み方として挙がるのが「おんなご」「じょご」です。
「女」には「女湯」【おんなゆ】「女物」【おんなもの】など「おんな」という読み方があるほか「女優」【じょゆう】「淑女」【しゅくじょ】など「じょ」とも読みます。
どちらの読み方も「女御」には当てはまりません。
「女御」について説明
「女御」とは、「天皇の后の官位」です。
天皇の寝所に侍した后に当たる女性のうち皇后、中宮に続く第三位に当たります。
日本書紀に書かれていた頃は低い身分でしたが平安時代中頃になると皇后になる前の身分として確立されます。
上流貴族の娘が入内する時に着く身分として長く続きましたが応仁の乱以降はほぼ途絶え、現代では存在しなません。
「女御」の言葉の由来
「女御」という官名は中国の十三経の一つで周代の官制について書かれた書物『周礼』の一節「八十一女御」に由来するとされています。
まとめ
「女御」は歴史や古典で登場する言葉です。
平安文学の基礎知識なので正しい読み方と意味を知っておきましょう。