この記事では、「実施」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「実施」の正しい読み方は「じっち」と「じっし」どちら
「実施」は、日常的にしばしば使われる言葉なので、読み方や意味を理解されている方は、多いと思いますが、復習として確認いただければと、思います。
最初に、「実施」の熟語で使われている二つの漢字の個別の読みに付いて確認します。
「実」の漢字の音読みは「ジツ」で、訓読みは「み・みの(る)」です。
また「施」の漢字の音読みは「シ・セ」で、訓読みは「ほどこ(す)」です。
ここから、二つの漢字を音読み+音読みで繋げば、「じつし」と読めることが分かります。
これが、発音を容易にする「促音化」の変化をしたとすれば、「じっし」と読めることが推察されます。
ここで、「促音化」とは、二つの語で熟語が構成される際に、発音しやすくするために、後ろの語がカ行・サ行・タ行・パ行の場合に、前に付いた音が「っ」に変化する現象です。
ここでは「し」の前の「つ」が「っ」に変化するのです。
しかし、一方で「施」には「ち」との読みがないため、「じつち」と読むことは出来ず、その「促音化」した「じっち」とは読めそうにないことが分かります。
さて、「実施」の正しい読み方は「じっち」と「じっし」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
「実施」の正しい読み方は、先に個別の漢字の読みから推察した通り、「じっし」で、「じっち」と読むのは間違いです。
ここで、間違えて「じっち」と読まれるケースとしては、「施」と「地」を混同されたことによるものだろうと思われます。
「実施」の意味
「実施」とは、「計画などを実際に行うこと」を意味する言葉です。
「実施」の言葉の使い方や使われ方
・『明日の天気予報は曇りで、あまり良くないですが、ハイキングは予定通り実施します』
・『プロジェクト推進に当たり、最初に、詳細な実施計画の立案を行いました』
まとめ
「実施」の正しい読み方は、「じっし」で、「じっち」と読むのは間違いです。
また、この「実施」とは、「計画などを実際に行うこと」を意味する言葉です。