この記事では、「当方」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「当方」の正しい読み方は「とうほう」と「とうかた」どちら
「当方」の熟語を構成する漢字の読みを、まず説明します。
「当」の漢字は、音読みが「トウ」で訓読みが「あた(る)」です。
また「方」の漢字は、音読みが「ホウ」で訓読みが「かた」です。
従って「当方」を「とうほう」と読ます場合は、音読みが重ねられたものです。
また「とうかた」と読ます場合は、最初の漢字を音読みで、次を訓読みで読む「重箱読み」と言うことになります。
ちなみに、これと逆に訓読み、音読みの順に読む熟語の場合の読み方は、「湯桶読み」と言います。
それでは、このいずれの読み方が正しいのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論としては、「当方」の正しい読みは「とうほう」で、「とうかた」の読みは間違いです。
素直に音読みを重ねた読み方が、この熟語の正しい読みなのです。
「当方」の意味
「当方」とは「自分の属している方」との意味の言葉です。
あくまで、自分の所属している会社や団体などを指して使う言葉で、自分一人を指して使うのは誤った使い方と言えます。
「当方」の反対語は「先方」で、相手の方の属している会社や団体を指して使われます。
「当方」の言葉の使い方や使われ方
・『先方に対しては、改めて当方の考え方を詳しく説明し、了解をいただきました』
・『お忙しいでしょうから、もちろん当方から出向かせていただきます』
・『クレームを付けても、当方には落ち度がないの一点張りで、全く話になりませんでした』
まとめ
「当方」の正しい読み方は「とうほう」で、「とうかた」と読むには間違いです。
この「当方」とは「自分の属している方」を意味する言葉です。
ビジネスの場では、「当方」と、相手の方が所属する会社を意味する「先方」の言葉が、しばしば使われます。