普段から見聞きすることも珍しくない「惜別」ですが、読み方に若干戸惑いを感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では、「惜別」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「惜別」の正しい読み方は「しゃくべつ」と「せきべつ」どちら
「惜別」は正しくは「せきべつ」と読みます。
「別」という漢字は音読みで「べつ」と読みますが、「惜」という漢字は音読みでは基本的に「しゃく」とは読みません。
「愛惜(あいせき)」、「哀惜(あいせき)」、「痛惜(つうせき)」、「惜陰(せきいん)」のように「惜」の音読みは「せき」と用いるのが一般的です。
したがって、「惜別」を「しゃくべつ」と読むのは誤りとなります。
正しい読み方の結論
「惜別」の正しい読み方は「せきべつ」になります。
「惜別」の意味
「惜別」とは「別れを惜しむこと」を意味する言葉です。
「惜」という漢字は「惜(お)しむ」と書くように、「残念がる」や「心残りに思う」、「大切に思う」などの意味を含んでいます。
「別」は「別(わ)ける」や「他」という意味に加えて、「別れる」や「離れる」などの意味を含む漢字です。
したがって、「惜別」は読んで字のごとく「別れを残念がること」や「別れを心残りに思うこと」を表しています。
「惜別」の言葉の使い方や使われ方
・『恋人である2人は惜別の思いを込めて、お互いに強く抱きしめ合った』
・『心を決めていたが、いざ見送りのときになると惜別の情が一気にこみ上げた』
・『溢れる惜別の念を抑えて、友の旅立ちを見送ることにした』
まとめ
「惜別」は正しくは「せきべつ」と読み、「惜別」は「別れを惜しむこと」を意味する言葉です。