この記事では、「所以」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「所以」の正しい読み方は「しょに」と「ゆえん」どちら
「所以」の正しい読み方を検討するために、最初に、この熟語を構成する漢字の個別の読みを確認します。
「所」の漢字の音読みは「ショ・ソ」で、訓読みは「ところ」です。
また、「以」の漢字の音読みは「イ」で、訓読みは「もっ(て)」です。
ここから、音読みを重ねれば「しょい」とは読めますが、「しょに」と読むことは無理だと思われます。
また、「ゆえん」とも全く読めそうにありません。
さて、「所以」の正しい読み方は「しょに」と「ゆえん」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論として「所以」の正しい読み方は「ゆえん」で、「しょに」と読むのは間違いです。
この「所以」は、漢文の訓読、読み下し文で使われていた読み方で「故?(ゆえ)?になり」が音変化したものとされており、いわば一種の熟字訓と考えることも出来ます。
従って、個別の漢字の読みから、類推することが不可能なのです。
この「所以」は、辞書には難読熟語として取り上げられていますが、これを機会にしっかり覚えておかれると良いでしょう。
「所以」の意味
「所以」とは、「いわれや、理由のこと」を意味する言葉です。
「所以」の言葉の使い方や使われ方
・『彼女が人気を集めている所以は、素直さと明るい性格です』
・『彼が天才と言われる所以は、誰も発想しないような着眼点と、それを具現化する能力にある』
・『この小説が酷評される所以は、月並みなストーリー展開と凡庸な言葉づかいです』
まとめ
「所以」の正しい読み方は「ゆえん」で、「しょに」と読むのは間違いです。
また、この「所以」とは、「いわれや、理由のこと」を意味する言葉です。