この記事では、「敷金」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「敷金」の正しい読み方
「敷金」の正しい読み方は「しききん・しきがね」です。
「しききん」は訓音読みです。
訓読みと音読みが組み合わさった読み方で、「湯桶読み(ゆとうよみ)」とも言います。
「ゆ」は訓読み、「とう」は音読みであるからです。
本来は「敷き金」と送り仮名が入りますが、文化庁により、送り仮名を含む語句を名詞として使う場合、送り仮名は省略できるとされています。
「しきがね」は訓読みになります。
訓読みとは、漢字に日本語の意味をあてはめた読み方です。
「金」の訓読みは「かね」ですが、「がね」と読むのは連濁(れんだく)です。
連濁とは、2つ以上の語が組み合わさる時に、読み易くする為に後に付く語を清音から濁音に変化させる文法です。
「敷金」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「敷金」は「ふきん」「やぶがね」などと間違って読まれることがあります。
「敷金」について説明
「敷金」とは、「不動産用語で、賃貸物件に入居の際、家賃の滞納などがあった時に、支払いに充てるために、最初に貸主へ預け入れるお金のこと」という意味です。
借主に家賃の支払い能力がなくなった場合に備える保証金のことで、家賃1〜2ヵ月分に相当する金額が多くなります。
また、「敷金」は退去時に借主に戻って来るところもあります。
似た意味の言葉二「礼金(れいきん)」があり、「部屋や家を借りるとき、謝礼金という名目で家主に支払う一時金」という意味です。
「敷金」は「家賃の保証となるお金」、「礼金」は「家主への謝礼金」という意味の違いがあります。
「敷金」の言葉の由来
「敷金」は漢字の意味から成り立つ語です。
「敷」は「平らに広げて全体に及ぼす」「設置する」「配置する」「行き渡らせる」という意味、「金」は「金銭」のこと、「敷金」で「相手に行き渡らせる金銭」になります。
江戸時代の女性が結婚する際に、納めた持参金を「敷金」と呼んだことに由来するとされています。
まとめ
今回は「敷金」の読み方について紹介しました。
間違った読み方の例や、言葉の意味などを理解して、正しく読める様に覚えておきましょう。