「暗示」という言葉には複数の意味があります。
それぞれどのような意味で何と読むのが正解なのでしょうか。
今回は、「暗示」の正しい読み方と意味について解説します。
「暗示」の正しい読み方は「あんじ」と「くらじ」どちら
「暗示」という言葉の読み方として思い当たるのが「あんじ」と「くらじ」です。
「あんじ」と「くらじ」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「暗示」の正しい読み方は「あんじ」です。
「暗」には「暗愚」【あんぐ】「暗黒」【あんこく】など「あん」という読み方と、「暗闇」【くらやみ】「暗がり」【くらがり】など「くら」という読み方があります。
「示」は「指示」【しじ】「掲示」【けいじ】など「じ」と読みます。
漢字の読み方を組み合わせてできる「あんじ」と「くらじ」のうち「暗示」の正しい読み方は「あんじ」です。
「暗示」の意味
「暗示」とは、「明確ではない形でそれとなく示すこと」もしくは「他人の心を無意識のうちに誘導するように働きかけること」を意味する言葉です。
はっきりと言葉にしたり絵に描いたりなど誰が見てもわかる形で示すのではなく、文中にそれとなく描写したり見切れるように写真に撮って匂わせたりなど明確ではない形ながらも分かる人には分かるように示すさまを表します。
もう1つの意味は人の心に対する働きかけを表し、催眠術などの方法により本人もそれと気づかないうちに特定の考えや気持ちをすり込む行為を表す言葉です。
「暗示」の言葉の使い方や使われ方
・『結末はタイトルで暗示されていた』
・『重要なヒントは文中に暗示されている』
・『催眠術師が暗示をかける』
まとめ
「暗示」は「あんじ」が正しい読み方で「くらじ」とは読みません。
同じ読み方で異なる意味を持つ言葉なのでそれぞれの正しい意味を憶えておきましょう。