この記事では、「桟敷」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「桟敷」の正しい読み方は「せんじき」と「さじき」どちら
「桟敷」の正しい読み方を考えるために、最初に、この熟語に使われている二つの漢字の個別の読みについて確認します。
「桟」の漢字の音読みは「サン」で、訓読みは「かけはし・たな」です。
また、「敷」の漢字の音読みは「フ」で、訓読みは「し(く)」です。
ここから、「せんじき」と「さじき」のいずれの場合にも、「敷」の読みの「し(く)」が発音を容易にするための連濁の音変化をしたとすると、「じき」と読める可能性があることは分かります。
しかし、「桟」の漢字には「さ」の読みも「せん」の読みもないことから、いずれの読み方も無理な様な感じがします。
さて、「桟敷」の正しい読み方は「せんじき」と「さじき」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論としては、「桟敷」の正しい読み方は「さじき」で、「せんじき」と読むのは間違いです。
先に漢字の個別の読みからは、無理だと思われた「さじき」との読み方が、なぜ正しいのでしょうか。
実はこれは、いわゆる熟語全体に訓読みを当てる「熟字訓」と呼ばれる読み方です。
そのために、個別の漢字の読みを繋いだ読み方を前提とすると、読めそうにないと思われたのです。
また、「せんじき」と読み間違えられるのは、音読みが「せん」である「浅」の漢字と「桟」の漢字を取り違えられたことによるものと思われます。
「桟敷」の意味
「桟敷」とは、「祭りなどの見物をし易くするために、地面よりも高く作った座席のこと」を意味する言葉です。
「桟敷」の言葉の使い方や使われ方
・『特設の桟敷席で阿波踊りの見物をしました』
・『昔ながらの芝居小屋の桟敷席で、子供歌舞伎を見学しました』
まとめ
「桟敷」の正しい読み方は「さじき」で、「せんじき」と読むのは間違いです。
また、この「桟敷」とは、「祭りなどの見物をし易くするために、地面よりも高く作った座席のこと」を意味する言葉です。