この記事では、「然も」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「然も」の正しい読み方は「さも」と「しかも」どちら
「然も」の正しい読み方を考えるために、最初に、「然」の漢字の読みを、漢字辞書で確認します。
漢字辞書には、「然」の漢字の音読みは「ゼン・ネン」で、訓読みは「しか(り)・しか(し)・しか(も)・も(える)・さ(も)」と記載されています。
ここから、送り仮名が「も」である「然も」の読みは、「しかり」か「さも」だと推察されます。
しかし、いずれが正しいのかは判断できません。
さて、「然も」の正しい読み方は「さも」と「しかも」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論としては、「然も」は「さも」と「しかも」の、どちらの読み方も正しいと言えます。
もちろん、二つの読み方により、その意味は異なって来ます。
以降で、その点について説明します。
「然も」の意味
「然も」を「さも」と読む場合には、「そのようにも」や、「確かにそれに違いないと思われこと」や、「まったく」と言った意味になります。
また、「しかも」と読む場合は、「前述の事柄を受けて、さらに別の事柄を追加するときに用いる、その上にやそんなにまでも」を意味する言葉となります。
「然も」の言葉の使い方や使われ方
・『セール中で全商品20%引きです。然も(しかも)、3点以上お買い上げの場合は、30%引きになります』
・『彼は本当は知らなかったのに、結果を聞くと、然も(さも)とっくに知っていたといった表情をしていた』
まとめ
「然も」の正しい読み方は、「さも」と「しかも」の両方です。
また、この「然も」の意味は、「さも」と読む場合には、「そのようにも」や、「確かにそれに違いないと思われこと」や「まったく」と言った意味になります。
一方、「しかも」と読む場合は、「前述の事柄を受けて、さらに別の事柄を追加するときに用いる、その上にやそんなにまでも」の意味となります。