この記事では、「背水の陣」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「背水の陣」の正しい読み方は「せみずのじん」と「はいすいのじん」どちら
「背水の陣」は「はいすいのじん」と読みます。
「背水+の+陣」で成り立っている言葉で、「背水」「陣」共に音読みになります。
音読みとは、漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方です。
「背」の訓読みは「せ・ せい・そむ(く)・そむ(ける)・うしろ」、「水」の訓読みは「みず」ですが、「背水の陣」と書く場合「せみずのじん」という読み方はしません。
正しい読み方の結論
「背水の陣」の正しい読み方は「はいすいのじん」です。
「せみずのじん」とは読みません。
「背水の陣」の意味
「背水の陣」の意味は、「一歩も退けない絶体絶命の状況や立場」「失敗したら後がないことを覚悟して全力を尽くすこと」です。
由来は、中国の歴史書「史記」からの引用です。
前漢の時代、漢と趙との戦いがありましたが、漢軍の兵士は寄せ集めばかりでした。
そこで、漢の韓信(かんしん)は、あえて川を背に布陣して、兵士たちが後退できない状態にしたのです。
本来の兵法とは真逆のことで、趙の軍はあざ笑いました。
ところが、漢の寄せ集め兵士たちは逃げ場がないことで必死に戦い、見事勝利をおさめたのです。
ここから、「失敗の許されない状況で死力を尽くすことのたとえ」として使われる様になりました。
「背水の陣」の言葉の使い方や使われ方
「背水の陣」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『二浪しているので、背水の陣で勉強する』
・『もうすぐ30歳になるので、背水の陣で婚活する』
・『これで最後と決め、背水の陣でオーディションに臨む』
まとめ
今回は「背水の陣」の読み方について紹介しました。
「背水の陣」の正しい読み方は「はいすいのじん」で「せみずのじん」とは読みません。
正しく読める様に覚えておきましょう。