この記事では「虎杖」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「虎杖」の正しい読み方は「いたどり」
「虎杖」は「いたどり」と読みます。
音読みにして「こじょう」と読むこともできますが「いたどり」という呼び方が一般的です。
「虎杖」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「虎」も「杖」も「いた」「どり」とは読めないため、「とらつえ」と読んでしまう可能性があります。
「虎杖」は、いたどりと呼ばれる植物に「虎杖」という漢字が当ててあるため、「いたどり」という読み方を知らなければ、正しく読むことは非常に難しいでしょう。
「虎杖」について説明
「虎杖」とは、日本の野原や道ばたなどに広く自生するタデ科ソバカズラ属の植物のことです。
みずみずしい茎を折るとポキッと心地良い音がして、舐めると酸味があります。
このことから「すいば」「すっぽん」「すかんぽ」などさまざまな名前で呼ばれてきました。
1メートル以上に伸びる茎は節に赤みがあり、新芽にも赤い斑点が入ります。
葉は卵型で夏ごろには白い小花が咲き、茎、春先に採れる新芽、柔らかい葉は食用できます。
なお、生食もできますが、シュウ酸が含まれるのでえぐみがあり、山菜として料理に使う場合は茹でてアク抜きをしてから和え物や煮物などに使ったほうが美味しく食べられます。
「虎杖」の言葉の由来
「虎杖」という名前は、茎が杖に使われること、茎の模様がや新芽に赤い斑点が入るところが虎の模様に似ていることから「虎杖(こじょう)」と呼ばれていたことに由来があります。
また「虎杖」は古くから薬草として用いられており、ケガの痛みを取る時に使われたことから「痛み取り」が転じて「いたどり」と呼ばれるようになったとされます。
つまり「虎」に「杖」と書いて「いたどり」と読むのは当て字なのです。
まとめ
「虎杖」の正しい読み方は「いたどり」です。
植物自体は誰もが身近な場所で目にしたことがあるはずですが、「すいば」や「すかんぽ」などと呼ばれることが多いので「虎杖=いたどり」という名前はあまり知られていないかもしれません。
だからといって「とらつえ」と呼んでも意味は通じないので、正しい読み方を覚えておく必要があります。