この記事では、「逆鱗」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「逆鱗」の正しい読み方は「ぎゃくりん」と「げきりん」どちら
「逆」という漢字は訓読みでは「逆(さか)らう」、音読みでは「ぎゃく」と読みます。
そして、「鱗」という漢字は訓読みでは「うろこ」、音読みでは「りん」と読みます。
「逆鱗」の場合、音読みを用いるのですが、「逆(ぎゃく)」の音が少し変化し「げきりん」と読むのが正しいです。
正しい読み方の結論
「逆鱗」は正しくは「げきりん」と読みます。
「逆鱗」の意味
想像上の生き物である「龍」には81枚の鱗があり、このうち顎の下に1枚だけ逆さに生えている鱗があるとされています。
これが「逆鱗」です。
「龍」はこの「逆鱗」に触れられることが非常に嫌いであり、普段人間を襲うことはなくても、この「逆鱗」に触れられたときは怒り狂い、触れた人間を殺してしまうと云われていました。
転じて、「逆鱗」は「触れてはならないもの」の言い換えとして扱われ、古代中国では「君主を激怒させる行為」のことを「逆鱗にふれる」と表現されたそうです。
そして、現代では「君主」が「目上の人」に変わり、「目上の人を激怒させる行為」を指して「逆鱗に触れる」と用いられるようになりました。
やがて、「逆鱗」は「目上の人の怒り」そのものを意味する表現となったのです。
「逆鱗」の言葉の使い方や使われ方
・『逆鱗に触れることがあったのか、珍しく彼は激怒していた』
・『戦いに敗北し、君主の逆鱗に触れてしまった武将は処刑されてしまった』
まとめ
・「逆鱗」は正しくは「げきりん」と読みます。
・「逆鱗」とは、「龍」の顎の下に1枚だけ生えている鱗のことであり、触れた者は激昂した「龍」に殺されると云われていました。
そこから転じて、「逆鱗に触れる」=「目上の人を激怒させる行為」となり、「逆鱗」=「目上の人の怒り」を表す言葉になりました。