この記事では、「際疾い」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「際疾い」の正しい読み方は「きわどい」と「きわやましい」どちら
際疾いの文字を見た人の中には、きわやましいと読んでしまう人もいたりするものです。
確かに最初の際の漢字は、きわという読みを持ち、疾の漢字にはやまという読みがあるため、際疾いは何となく、きわやましいと読めそうな気はします。
所が際疾いを、きわやましいと読むのは誤りで、きわどいと読むのが、正しい読み方です。
正しい読み方の結論
際疾いは、きわどいと読むのが正解な言葉となっています。
とはいえ際の漢字はそのまま、きわと読む事が出来ますが、後ろにある疾の漢字には単体で、とという読みはありますが、どの読みはありません。
なので何故、際疾いを、きわといではなく、きわどいと読むのか分からないという人も少なくないです。
もっともこれは、日本語の連濁と呼ばれる少し特殊な読み方が関係しています。
連濁とは2つ以上の語が結び付いて1つの語になる時に、発音し易くするために、後ろの語の語頭が濁音に変化するケースがあるのです。
際疾いはそんな連濁によって、きわどいと読む事が出来ます。
「際疾い」の意味
際疾いは、境目や直ぐそばといった意味を持っている際の漢字に、病気やはやい、悩む等の意味を有する疾の漢字を加え、平仮名のいを付け足す事で成立した言葉です。
だからこそ際疾いは、悪い事態になりそうなぎりぎりの状態や、あと少しで卑猥になり兼ねない事といった意味を表すのです。
「際疾い」の言葉の使い方や使われ方
・『彼女の際疾い判断のお陰で、どうにか危機を脱する事が出来ました』
・『政治家として成功したいなら、際疾い質問を上手にかわす術を会得すべきです』
・『かなり際疾い所でしたが、どうにかぎりぎりで事故を回避する事が出来たのです』
まとめ
際疾いを、きわやましいと読む人がいますが、この様に読んでしまうのは完全に間違いとなっています。
きわやましいではなく、きわどいと読むべき言葉です。
更に際疾いは、事態が不安定でぎりぎりの状態である事や、もうちょっとで卑猥になりそうな事といった意味を示す際に、用いられる言葉となっています。