あなかんむりに牙と書く「穿」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「穿」の読み方と意味について解説します。
あなかんむりに牙で「穿」の読み方
「穿」の読み方は音読みでは「セン」、訓読みでは「うが?つ」「ほじ?る」「ほじく?る」「は?く」「つらぬ?く」です。
「穿」の意味や解説
「穿」とは、「掘って穴をあけること」を意味する言葉です。
物体の表面に傷をつけ穴を掘ることを表します。
元々何もない所に刻みつけるようにして穴を開ける行為を表す言葉で裏側に通り抜ける貫通穴をあけることのほか地面を深くえぐるような詰まっているものをほじくる行為に対しても用いる表現です。
一般的には硬い物に穴を開けるときに用いることが多くドリルで板に穴を開けたりノミで岩を削ったりする動作を指して使います。
その他にも「障害物を押しのけて進む」という正面の空間を確保しながら穴をあけるようにして前進する様子に対しても使う表現です。
比喩的な表現として「物事を深く掘り下げ表面からは見えない部分を見ようとする」という通常とは異なる視点やひねくれた考え方を表す意味でも用いられます。
「穿」の熟語での使い方や使われ方
・『穿孔』【せんこう】
「穴をあけること」を意味します。
何もなかったところに穴をあけることを表す言葉で、医学用語では人体の器官に穴が開くことを意味する言葉です。
・『穿刺』【せんし】
「先の尖ったものを体に突き刺すこと」を意味します。
薬を注射したり検査のために採血したりなど先の尖った針を人体に突き立て刺すことを表す医学用語です。
・『穿山甲』【せんざんこう】
「鱗甲目に属する哺乳類」のことです。
鱗甲目はセンザンコウ科センザンコウ目のみしかなく鱗甲目に分類される8種を総称する名称です。
哺乳類でありながら身体に鱗状の硬い外皮を持つのが特徴で外敵から襲われると丸くなって身を守ります。
まとめ
「穿」にはさまざまな意味があるので読み方と合わせて知っておきましょう。
