この記事では、「宜」の読み方を分かりやすく説明していきます。
うかんむりに且で「宜」の読み方
「宜」という漢字は訓読みでは「むべ」や「宜(よ)い」、「宜(よろ)しい」と読み、音読みでは「ギ」と読みます。
また、人の名前として使われるときは「のり」や「のぶ」、「なり」、「まさ」、「やす」、「き」などの読みが当てられることもあります。
「宜」の意味や解説
「宜」という漢字には「よろしい」や「都合が良い」、「当然である」や「よろしく○○べし」、「○○するのがよい」という意味が含まれています。
「宜」は屋根、家屋の象形である「うかんむり」にまな板の上にのせた肉片の象形である「且」を組み合わせ、「出陣の際、屋内で行われる儀式に適した料理」、転じて、「よろしい」という意味を表す会意文字として成り立った漢字です。
「宜」を使った例文
・『どうか宜(よろ)しくお願い申し上げます』
・『皆さま方にもどうか宜(よろ)しくお伝えください』
「宜」の熟語での使い方や使われ方
・『権宜』【けんぎ】
「その場に応じた処置」や「臨機応変な計らい」を意味する言葉です。
・『事宜』【じぎ】
「物事の状態や事情」、「事が適当であること」を意味する言葉です。
・『時宜』【じぎ】
「時期が丁度良いこと」や「適当な時期、状況」、「時に適った挨拶」を意味する言葉です。
・『辞宜』【じぎ】
「頭を下げて挨拶をすること」や「お辞儀」、「遠慮すること」や「辞退すること」を意味する言葉です。
まとめ
「宜」は基本的には訓読みでは「むべ」や「宜(よ)い」、「宜(よろ)しい」と読み、音読みでは「ギ」と読む漢字です。
ただし、人の名前として使われるときは「のり」や「のぶ」、「なり」、「まさ」など多くの読みが当てられます。
そして、「宜」という漢字には「よろしい」や「都合が良い」、「当然である」や「よろしく○○べし」などの意味が含まれているということでした。