この記事では、「宍」の読み方を分かりやすく説明していきます。
うかんむりに穴で「宍」の読み方
「宍」という漢字は訓読みでは「しし」と読み、音読みでは「ニク」や「ジク」と読みます。
「宍」の意味や解説
「宍」には「人の体の肉」や「猪や鹿など獣類の食用肉」という意味が含まれています。
「宍」は切った肉の象形から「肉」という意味を持つ象形文字として成り立った漢字です。
ちなみに、「宍」は「肉」の俗字として使われるケースがありますが、国の決まりでは認められていません。
「宍」の熟語での使い方や使われ方
・『宍色』【ししいろ】
「獣の肉のような黄色味があるピンク色色」を意味する言葉です。
・『膂宍』【そしし/そじし】
「背筋の肉」を意味する言葉です。
・『膂宍の空国』【そししのむなくに】
「肥沃でない土地」を意味する言葉です。
背中には肉が少ないことに由来する表現です。
「宍」の地名での使われ方
・『宍粟』【しさわ】
岡山県総社市に所在する地名です。
・『宍喰浦』【ししくいうら】
徳島県海部郡海陽町に所在する地名です。
・『宍倉』【ししくら】
茨城県かすじがうら市に所在する地名です。
・『宍崎』【ししざき】
高知県南国市に所在する地名です。
・『宍塚』【ししつか】
茨城県土浦に所在する地名です。
・『宍原』【ししはら】
静岡県静岡市清水区に所在する地名です。
・『宍甘』【しじかい】
岡山県岡山市東区に所在する地名です。
・『園部町宍人』【そのべちょうししうど】
京都府南丹市に所在する地名です。
・『東郷町宍野』【とうごうちょうししの】
鹿児島県薩摩川内市に所在する地名です。
まとめ
「宍」という漢字は訓読みでは「しし」と読み、音読みでは「ニク」や「ジク」と読む漢字でした。
そして、「宍」には「人の体の肉」や「猪や鹿など獣類の食用肉」という意味が含まれています。