うかんむりに龍と書く「寵」は何と読みどんな意味を持つのでしょうか。
今回は、「寵」の読み方と意味について解説します。
うかんむりに龍で「寵」の読み方
「寵」の読み方は音読みでは「チョウ」「チュ」、訓読みでは「めぐ?む」いつく?しむ」です。
「寵」の意味や解説
「寵」とは、「目をかけてかわいがる」という意味を持つ言葉です。
他と比べて特別にかわいがり惜しみなく愛情をそそぐ様子を表します。
損得や打算ではなく心の底から愛おしく思いかわいがることを意味し、かけがえのない存在に対する見返りを求めない愛情を指す言葉として使われます。
一般的には血のつながった子どもや伴侶となる異性などに対する無償の愛に対して使いますが、神から人に与えられる愛や主君から臣下に対する愛などさまざまな思いやりや慈しみの気持ちにも使われる表現です。
気持ちの大きさから通常の程度を超える扱いになることが多く、周囲からするとえこひいきや特別扱いに見えることもあります。
「寵」の熟語での使い方や使われ方
・『寵愛』【ちょうあい】
「特別に目をかけてかわいがること」を意味します。
無条件に愛情をそそぐさまを表す言葉で、我が子を愛するような合理性や妥当性を超えてかわいがる行為や湧き上がる気持ちを指します。
・『寵児』【ちょうじ】
「親から特に愛されている子ども」を指します。
後継ぎとして期待され大事に育てられているなど特に可愛がられている子どもを意味する言葉です。
比喩的な使い方として、時代に愛されているかのような時流に乗っている時の人のことを「時代の寵児」といいます。
・『恩寵』【おんちょう】
「神から与えられるめぐみ」のことです。
人知の及ばない神からの賜物を表す言葉で、聖杯や聖剣といった器物のほか神から与えられた超常的な力や祝福を意味します。
まとめ
「寵」は様々な熟語で使われる言葉です。
本来の意味と読み方を知っておくと理解がはかどるので憶えておきましょう。
