くさかんむりに韋と書く「葦」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「葦」の読み方と意味について解説します。
くさかんむりに韋で「葦」の読み方
「葦」の読み方は音読みでは「イ」、訓読みでは「あし」「よし」です。
「葦」の意味や解説
「葦」とは、「イネ科ヨシ属の多年草」のことです。
河川や湖沼など水域の水際に群生する細長く伸びる茎が資源として利用される植物です。
長いものになると数メートルになるほど成長する植物でその茎は硬く丈夫なことから日用品や工芸品の材料として使用します。
夏から秋にかけて花を咲かせますが色とりどりの花を咲かせることはなくススキのような穂をつけます。
とても丈夫でしなやかなことから風に強く台風のような強風が吹いてもしなって受け流し折れることがありません。
ひとつの場所に集まって群生するのが大きな特徴で「葦」の群生地に他の植物は生えず同じ種類の植物だけが群生する純群落を形成します。
葉は細くて固く実も付けないことから食用には適しません。
日本では神話に登場するほど古くから利用され来てきた植物であり秋に行われる「葦刈り」が風物詩になっている地域もあります。
木管楽器で振動して音を出す口にくわえて吹く部品のことを「リード」といいますが、リードとは「葦」の英語名で実際に「葦」を削って吹く部分を製作します。
本来の読み方は「あし」ですが「悪し」に通じることから縁起が悪いとされ、縁起がいい「良し」に通じる「よし」という名前でも呼ばれている植物です。
「葦」の熟語での使い方や使われ方
・『葦簀』【よしず】
「乾燥させた葦を並べて糸で連ねた工芸品」を指します。
日よけや風よけとして立てかけて使います。
・『葦笛』【あしぶえ】
「葦で作った笛」のことです。
葦の茎を削って作るものや葦の葉を丸めて作るものがあります。
まとめ
「葦」は日本人にとっては身近な植物です。
複数の読み方があるので意味と読みをあわせて憶えておきましょう。