こざとへんに弟で「悌」の読み方とは?簡単に解釈

こざとへんに弟で「悌」の読み方とは? 読み方

こざとへんに弟と書く「悌」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。

今回は、「悌」の読み方と意味について解説します。

こざとへんに弟で「悌」の読み方

「悌」の読み方は音読みの「テイ」「ダイ」のみで訓読みはありません。

「悌」の意味や解説

「悌」とは、「年長者によく従うこと」もしくは「兄弟の仲が良いこと」を意味する言葉です。

自分よりも歳が上の者に対して敬意を示し反抗することなく教えや言葉に素直に従うさまを表します。

歳が上の者は自分よりも先にこの世に生を受けた生きることの先輩であるという考えに基づいた、年長者に対して敬意の心を持つことを説く儒教的思想に由来する言葉です。

東アジアでは儒教思想の影響が強く若い者は年長者に従うべきであるという考えが今なお強く残っていますが、儒教の影響を受けていない欧米では歳が上というだけで無条件に敬われることが少なく「悌」という概念もあまり理解されません。

儒教思想の影響が強い地域では年長者に素直に従うことを意味する「悌」が徳の高い振る舞いであり素晴らしい行いとされていますが、儒教思想の影響が薄れ年功序列が崩壊した現代では理解されにくい考えです。

年下の者が年長者に素直に従い年長者は素直に従う年下のものを可愛がる様子から転じて「兄弟の情緒が細やかで心が通じ合っている」という兄弟仲の良好さを表す意味でも使われる言葉です。

「悌」の熟語での使い方や使われ方

・『孝弟』【こうてい】
「父や母に良い態度を示し兄弟仲も良い孝行者であること」を意味します。

親や兄弟など年長のものに対して敬いの気持ちを抱き良い態度を示す儒教的な徳が認められる振る舞いを表す言葉です。

・『不悌』【ふてい】
「年長者に対する敬意が欠けていること」を意味します。

「悌」の気持ちが見られない態度を表す言葉です。

まとめ

「悌」は儒教思想と強い関わりを持つ言葉です。

現代ではあまり重きを置かれない考え方ですが本来の意味と読み方を正しく理解しておきましょう。

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