ころもへんに軍と書く「褌」はどう読むのが正しくて何を指しているのでしょうか。
今回は、「褌」の読み方と意味について解説します。
ころもへんに軍で「褌」の読み方
「褌」の読み方は音読みでは「コン」、訓読みでは「ふんどし」「みつ」「したばかま」です。
「褌」の意味や解説
「褌」とは、「日本の伝統的な下半身用下着」です。
股間に布を巻きつけるような形状をした下着で防寒や保護の役割を担います。
長い布を巻きつけるものや腰紐と布で構成された形状のもの、足を通すショートパンツのような形のものなどさまざまな種類が存在します。
一般的には表着の下に装着する下着として使用されますが本来は活動時に着用する表着です。
現在でも一部の民族では日常的な衣装として「褌」を着用しています。
日本では主に男性用の下着として着用され古代から近代に至るまで使用され続けていましたが、現代ではトランクスやブリーフなど洋風な下着が主流を占めており「褌」を日常の下着として着用している人はごく一部です。
廃れていく一方の「褌」でしたが最近になってその機能性に注目が集まり若者向けにデザインされた製品が百貨店で販売されるなど新たな人気を獲得しています。
「褌」の例文や使われ方
・『人の褌で相撲を取る』【ひとのふんどしですもうをとる】
『人の褌で相撲を取るようなことだけはしたくない』
「他人の物を利用して自分の利益を図ること」を意味する慣用句です。
他人にリスクや犠牲を押し付けて利益だけを手に入れるずるい行為のたとえとして使われます。
・『褌を締めてかかる』【ふんどしをしめてかかる】
『決意を新たに褌を締めてかかる』
「油断することなく気を引き締めて物事にのぞむこと」を意味する慣用句です。
ここぞという時の決心を表します。
まとめ
「褌」は「ふんどし」とひらがなで表記することが多く、言葉は知っていても漢字は知らない人がたくさんいます。
非常に限定的な言葉ですが正しい読み方と意味を憶えておきましょう。