さんずいへんに倉と書く「滄」は何と読みどのような意味があるのでしょうか。
今回は、「滄」の読み方と意味について解説します。
さんずいへんに倉で「滄」の読み方
「滄」の読み方は音読みでは「ソウ」、訓読みでは「あお?い」「さむ?い」です。
「滄」の意味や解説
「滄」とは、「青く広がるうなばら」を意味する言葉です。
青くきれいな色でどこまでも広がる大海原を指します。
美しさや壮大さを含む表現で水がたくさんある場所としての海ではなく圧倒的な存在としてのうなばらを指す場合に用いる表現です。
「滄」の本来の意味は「青色」のことでブルーやブルー系の色を表します。
海の水にもともと色はなく手に取るとわかるように透き通った透明ですが、たくさんの水をたたえる海は空の色を反射して青く輝きます。
マリンブルーに染まった雄大な海が「滄」です。
その他にも「さむい」という温度が低い様子を表す意味もあり、水の中に投げ出された時に感じる寒さや冷たさを表す言葉です。
「滄」の熟語での使い方や使われ方
・『滄海』【そうかい】
「青く広がる大海原」を指します。
船で沖に出た時に見られるようなどこまでも広がる青い海を表します。
海と一口に言っても海岸や入江などさまざまな場所があり景色は一様ではありません。
「蒼海」はとても雄大な海の様子を表す言葉で美しい景色として海をとらえている場合に用いる表現です。
見渡す限り一面に海が広がるような景色を表す言葉なので湾内など狭い範囲の文に対しては使いません。
・『滄海桑田』【そうかいそうでん】
「世の中の変化が著しいことの例え」です。
儲光羲の詩「献八舅東帰」が出典で広い海原が桑畑に変わってしまうこともあるように世の激しい変化を予測するのは難しいことを意味します。
まとめ
「滄」は日常的に使う言葉ではありませんがこの機会に正しい読み方と意味を知っておきましょう。