この記事では、「汕」の読み方を分かりやすく説明していきます。
さんずいに山で「汕」の読み方
「汕」という漢字は訓読みでは「あみ」や「汕(すく)う」と読み、音読みでは「サン」や「セン」と読みます。
「汕」の意味や解説
「汕」には「魚の泳ぐ様」や「すくう」、「すくいとる」、「魚を捕まえるための網」という意味が含まれています。
「汕」は流れる水の象形である「さんずい」に連なった山の象形である「山」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「汕」の地名での使われ方
・『汕頭市』【せんとうし】
中華人民共和国の広東省東部に所在する市であり、同国経済特区の1つです。
「汕頭」は中国語で「スウトウ」と発音します。
汕頭市は歴史的に海外との交流が盛んであり、また、華僑(中国で生まれた後に海外へ移住した人々、及びその子孫のこと)を多く輩出している場所でもあるのです。
汕頭市は宋王朝の頃に村落が生まれ、元王朝の時代に大きな漁村となりました。
その後、清王朝時代に沙汕頭砲台が建築され、このことに因み「汕頭」と呼ばれるようになったそうです。
1856年から1860年に起こったアロー戦争がきっかけとなり、治安の悪化した潮州港の代わりとして開港され、汕頭市は交易の玄関口として発展を遂げていったのでした。
ちなみに、 汕頭市は日本の大阪府に所在する岸和田市と友好都市として提携しています。
まとめ
「汕」は訓読みでは「あみ」や「汕(すく)う」と読み、音読みでは「サン」や「セン」と読む漢字です。
そして、「汕」には「魚の泳ぐ様」や「すくう」、「魚を捕まえるための網」という意味が含まれています。
現在では、中国に所在する「汕頭市」の名として用いられてり、熟語や人の名前として用いられている例はないようです。