この記事では、「涕」の読み方を分かりやすく説明していきます。
さんずいに弟で「涕」の読み方
「涕」という漢字は訓読みでは「なみだ」や「涕(な)く」と読み、音読みでは「テイ」や「タイ」、「エキ」、「ヤク」と読みます。
「涕」の意味や解説
「涕」には「なみだ」や「泣く」、「涙を流して泣く」という意味が含まれています。
「涕」は流れる水の象形である「さんずい」に矛へなめし皮を順序正しくらせん状に巻きつけた象形である「弟」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「涕」と書いて「なみだ」や「涕(な)く」と読むことができますが、「なみだ」の漢字では「涙」や「泪」を、「なく」の漢字では「泣く」を用いるのが一般的です。
「涕」の熟語での使い方や使われ方
・『感涕』【かんてい】
「感動して泣くこと」を意味する言葉です。
・『涕泣』【ていきゅう】
「涙を流して泣くこと」を意味する言葉です。
・『涕涙』【ているい】
「なみだ」や「涙を流すこと」を意味する言葉です。
・『流涕』【りゅうてい】
「涙を流すこと」や「激しく泣くこと」を意味する言葉です。
・『悽愴流涕』【せいそうりゅうてい】
「痛々しいほどに悲しみ、涙を流す様子」を意味する四字熟語です。
「悽愴(せいそう)」は見ていられないほどに悲しむことを意味し、「流涕(りゅうてい)」は涙を流すことを意味しています。
「凄愴流涕」や「淒愴流涕」と書かれることもあり、古代中国における儒家の書物「孔叢子(くぞうし/こうそうし)」が出典とされています。
まとめ
「涕」は訓読みでは「なみだ」や「涕(な)く」と読み、音読みでは「テイ」や「タイ」、「エキ」、「ヤク」と読む漢字でした。
そして、「涕」には「なみだ」や「泣く」、「涙を流して泣く」という意味が含まれています。