この記事では、「禎」の読み方を分かりやすく説明していきます。
しめすへんに貞で「禎」の読み方
「禎」という漢字は訓読みでは「禎(さいわ)い」と読み、音読みでは「テイ」と読みます。
「禎」の意味や解説
「禎」には「さいわい」や「めでたいしるし」、「ただしい」という意味が含まれています。
「禎」の成り立ちですが、まず神へ生贄を捧げる台の象形である「しめすへん」に鼎(古代中国で用いられていた金属製の器)と占いのときにカメの甲羅や牛の骨を焼いて生じた割れ目の象形である「貞」を組み合わせ、「(神の占いで出た)めでたいしるし」を意味する形声文字として「?」が出来上がりました。
その後、「?」の略字として「禎」という漢字が出来上がったのです。
したがって、「?」は「禎」の旧字体でもあります。
「禎」の地名での使われ方
・『禎瑞』【ていずい】
愛媛県西条市に所在する地名です。
「禎」の名前での使われ方
・『禎』【てい/さだ】
鹿児島県や大阪府、愛知県、埼玉県、三重県などに見られる日本の名字です。
・『禎山』【さだやま】
兵庫県や鹿児島県、沖縄県などに見られる日本の名字です。
・『喜禎』【きてい】
鹿児島県、沖縄県などに見られる日本の名字です。
・『王士禎』【おうしてい】
中国清時代の詩人です。
・『崇禎帝』【すうていてい】
中国明王朝の第17代皇帝であり、同王朝最後の皇帝でもあります。
・『松岡禎丞』【まつおか よしつぐ】
日本の男性声優です。
・『谷川禎次郎』【たにかわ ていじろう】
日本の元競泳選手であり、1952年ヘルシンキオリンピックの銀メダリストです。
まとめ
「禎」は訓読みでは「禎(さいわ)い」と読み、音読みでは「テイ」と読む漢字でした。
「禎」には「さいわい」や「めでたいしるし」、「ただしい」という意味が含まれており、主に人の名前として用いられている例が多いようです。